こんにちは、かにです。
スイス・アーミー・マンという映画を観た。
~あらすじ~
無人島で助けを待つハンク。状況は絶望的。
孤独に耐えかねて自殺しようとする途中、浜辺に打ち上げられた死体が目に留まる。
その死体のお尻からはガスが出ており、その力を利用してハンクは海を渡ることに成功するのだが・・・
スイスアーミーナイフというものがある。いわゆる十徳ナイフだ。
そんな十徳ナイフのような便利な死体と手を組んでサバイバル生活をする、とんでも展開のこの話。
以下、ネタバレを含む感想を書くので、気になった方は読む前に見ていただきたい!
コメディタッチな冒頭からは想像できないくらい泣いてしまった。
オナラで水の上を渡ったり、
口から大量の飲み水を出したり、
話し相手になったり、
恋物語を聞かせることでチンコが方位磁針になったり、
歯で紐を切ったり、
チョップで丸太を真っ二つにしたり、
口に弾を詰めて銃になったり、
友人になったり、
そんな素敵な死体、メニー。
死体であるメニーはほとんど動くことができない。
そんなメニーに紐をくくりつけて疑似的にダンスを踊ったり乾杯をするシーンが一番素敵だった。
バスの車内を模した空間を作りナンパの練習をしたり、
影絵を作った映画を、疑似ポップコーンを食べながら見て楽しむ。
不自由な状況でも、2人にとってはこの生活は何よりも自由だったはずだ。
幸せを感じた時のメニーの表情がまた良い。
あとはパイプ管から落ちて水の中へ沈み、水中でキスをするシーンも良い。
ハンクの純粋な想いから来るキスのように感じられて、ここでも泣いてしまった。
物語終盤でハンクが救急隊に救助されるシーンでは、
スマホの持ち主はハンクであることが警察に知られるも、
周りが自分をメニー、死体をハンクだと勘違いしていることに気付く。
だがハンクは友達の名誉を守るために自分がハンクであることを正直に告白するのだが、友人メニーへの敬意が伺えて素敵だ。
ラストシーンで、オナラで水上を移動するメニーが笑っていたのは、友人ハンクが人として変わることができたことが幸せだったからだろう。
素敵な作品に出合えて良い休日になった。
最後に作中の好きな台詞を書いて終わりとする。
どちらもメニーの台詞!
みんな少しは醜い
人はみんな醜いのかも
1人が’’それでも平気だ’’と言えばー
みんな歌って踊り オナラをする
寂しくなくなるさ
僕はマスが どんな感じか知らない
でもたぶん こんな感じだって想像はつく
髪をなびかす風か 疾走する車の感覚
大好物を食べる時の感覚
友人たちと踊ったり 好きな曲を歌う時の感覚
バスに乗ったり 外を見る時の感覚
~一部省略~
今君は どんなことで幸せを感じるんだ?
それではまた明日。
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