スロット 〜フリーターになるまで あと２９３日〜

 こんばんは、かにです。

久しぶりに会う友達とお昼ご飯を食べた後、人生初のパチスロ店へ足を運んだ。

２度くらい入店したことはあったが、どこにお金を入れていいのかわからず店内をうろうろするしかなかった。初見だとどう立ち回って良いか分からんよなああいう店は。

やるならばスロットだな。ボタンをポチポチ押す方が楽しめそうだ。

最初は１円スロットのお店に行って、１度も観たことのないオーバーロードの台を打った。

1,000円を機械に投入しメダルを借りる。メダルは200枚出てきた。残りの800枚は機械にチャージ？されているようだ。1,000枚出てきたら持て余すしそりゃそうか。

チャリンチャリンチャリン、カシャ、ポチポチポチ・・・

チャリンチャリンチャリン、カシャ、ポチポチポチ・・・

チャリンチャリンチャリン、カシャ、ポチポチポチ・・・

画面がチカチカ光るし音はうるさい。慣れない空間だった。

が、大当たりが発生！！！これで気持ちが高揚・・・・・・

することはなかった。なんか違うなこれ。

大当たりが出ても嬉しい！！という感覚があまりない。なんでだこれ・・・

友達にスロットってこんなもんなのか？聞いてみると、メダル１枚の価値が１円だからこれじゃあヒリつかないと言われた。

たしかにそりゃそうだ。これじゃメダルゲームと変わらんな。

暇つぶしは丁度良い。1,000円あれば１日中遊べるな。だが刺激が足りねえ。

というわけで、１枚２０円のスロットを打つことにした。

次はブラックラグーンの台を打とう。ブラックラグーンは大好きだから楽しみだ。

さっきと同じように1,000円を投入。

するとメダルが50枚出てきた。

まあ分かっていたことだが、1,000円で50枚て。

単純に考えて16回回したら1,000円が溶けるのか・・・

こりゃベルやチェリーで手に入る僅かなメダルにありがたみが増すな。

友達から基本的な打ち方を聞いた後、いざ実践。

さっきの１円スロットとは違う。

先ほどの１回転３円ではない。６０円分の価値がある回転が始まる。

あ、やべえ、、ちょっと緊張してきた・・・

友達のようにテンポ良く押せない。

ゆっくりゆっくり目印の赤７を見ながらポチポチ押していく。

すると早速VSヘンゼルとグレーテルが発生。

友達が興奮していたのでおそらく熱い展開なのだろう。

僕もその興奮に感化されながら打ち続けていると、しばらくしてそれは終わった。

あれ？ヘンゼルとグレーテル倒せなかったよねこれ？？？

普通の演出が流れ出し、しばらくしてチャンスを逃したことに気が付いた。

気が付くと50枚のメダルが無くなった。

まあこんなものだろう。

1,000円分だけやろうと思っていたが、せっかくなら当たるまでやりたいと思いもう1,000円投入した。

気が付くと5,000円は溶けて財布の中からお札が無くなった。

これは回さないと明日の卒業検定に支障が出るレベルでモヤモヤするぞこれ。

早くボーナス確定した画面を目に焼き付けてえ。

というわけで急いでコンビニまで行き9,000円をおろしてきた。

コンビニからパチ屋までの道中、すごいソワソワしていてせっかちになっているのが分かった。

あー、こりゃ中毒性があるわ。

再びパチ屋に到着。

コンビニで買ったコーラを飲みながら再戦だ。

1,000円、1,000円、1,000円、、、、、次々と財布からお札が無くなっていく。

レヴィが負ける度にボタンを押す指に力がこもっていく。

そして９枚目の1,000円を投入したところで、ロベルタを打ち負かしようやく大当たりを引けた。

その後は赤７や青７を目押ししていくボーナスがしばらく続き、体感２０分くらいでボーナスは終わった。

メダルの残数をパッキーに読み込ませ、受付に持っていくと分厚いカードみたいなのを発行してもらえた。

それをめちゃめちゃ欲しがっているお店へ持っていくと、14,700円に換金してもらえた。

5,700円勝ったということか。やったぜ。

終わって帰りの車でボーナス中の光景を思い出す。

脳裏で回転するリールの赤い光や青い光がチラつく。

レヴィがボーナス確定時に言った「銃を持たせりゃ天下無敵のレベッカ姉さんだぜ！」が聴こえてくる。

こりゃだめだ。もう絶対にハマる。

酒もタバコもやらないからこそフリーターになっても出費を抑えられると思っていたが、まさかギャンブルという罠があったとは・・・

１円スロットにブラックラグーンの台無いかなあ・・・演出をまた見た過ぎる。

だがそれ以上に、あのヒリつきをもう一度味わいてえ。

それではまた明日。