こんばんは、かにです。
竜とそばかすの姫を観た。あらすじとネタバレと感想を書こう。
あらすじ
主人公【鈴】は父親と2人暮らし。幼い頃に母親を亡くしたことをきっかけに、好きだった歌が歌えなくなり、それに伴って引っ込み思案な性格になったまま高校生になった。
ある日鈴は友人に誘われ、『U』という全世界で50億人以上がプレイしている大規模な仮想空間アプリと出会う。
そこではプレイヤーを内面が反映されて作られる『As』と呼ばれる分身を操作し、別の人生を生きることができる。
歌うことができなくなっていた鈴だったが、『ベル』と名付けたAsの姿であれば歌うことができ、その歌を聴いた世界中の人々はベルに魅了され、たちまち人気者となる。
これをきっかけに鈴は日々の生活に活気を取り戻していく。
ある時、大規模なライブの直前に【竜】と呼ばれている謎に包まれたAsにライブを邪魔され‥‥
あらすじはこんな感じ。
以下ネタバレを含む感想。
共感してもらいたいので、まだ観てない人は一度見てみてほしい!!!
鈴の様子をいつも気にかけているが、程良い距離感で見守っている父親が素敵だった。
鈴が父親に黙って、竜を操作しているプレイヤーの元へ向かい、事後承諾を得るときも、鈴が1番かけてほしい言葉を送っていたのが素晴らしかった。
自分だって妻を失って辛いだろうに、ほんと出来た父親だ。
Asの姿で歌った後の、鈴の生活に活気が戻っていくのも好きだ。仮想空間だろうが細やかな趣味だろうが、生きる喜びを得ている人は美しいと思う。
好きなシーンはここまでにして、
次は考えたこと。
Uをプレイ中のプレイヤーの五感について
これがいまいちピンとこなかった。
最初にアプリを起動した時、五感とリンクするような説明があったため起動中は眠ったままになるのかと思っていたが、
Asを操作しながら鈴も歩いているシーンがあったのでどうもそうでは無いらしい。
眼鏡の友達の家に行った時はブラウザでプレイしてたし。
歌う時、スマホに向かって歌っているのであれば家で大声を出してたのか?
他のAsの容姿は内面が反映されるのであれば、宇宙人みたいな奴らが多いのはどういうことだ?
皆、自分自身がよく分からない、未知の生物のようだからあのAsになったのか?
何で鈴は竜のプレイヤーについて知りたがったのか?
リアルに考えると、「えーめっちゃ魅力的なんだけど?どこすみ?てか会える?」と絡んでくる出会い厨のようであまり良い印象ではなかった。
ラストシーンでは出会い厨が友人の力を借りて住所を特定・・・こう考えると感動的というよりはただただ怖い。
と、ここまでにして・・・
これらの理屈を考えていると、世界観にのめり込めなくなっていき、客観的に見るようになってしまう。映画はこうなってしまうとおしまいだ。
作品の感想を知り合いと話した時、その人はこんなことを言っていた。
「良い作品は疑問に思わせる隙を与えない」
凄いなこの人は。
目から鱗が出しつつ膝を叩いてしまった。
良い作品の条件とは何だろう。どうすれば隙を与えないのだろうか。
それはまた今度考えよう。
それではおやすみなさい。
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